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理事長挨拶

高齢化社会が進む中、多くの人がバリアフリーの重要性を感じています。しかし、日本にはバリアフリー建築がまだ浸透していません。特に一定規模の店舗や施設、住宅などでは規制や基準がありません。
実は日本国内の各地にはバリアフリーに精通した建築士がいます。しかし、そうしたバリアフリーに精通した建築士を探す手段もなく「バリアフリー住宅や施設を建てたいが、誰に頼めばいいのか、どこにいるのか分からない」という声もたくさん耳にしてきました。
また、携わった建築士のバリアフリー水準が適切であったのか、基準を図る仕組みもありませんでした。
バリアフリーについてはバリアフリー法や人にやさしい街づくり条例など法律で定められているものの、一定の規模や用途で線引きされており、大半の建物や住宅にバリアフリーが施されてきませんでした。
法律で規制のかからない施設や住宅のバリアフリーについては、設計を行う建築士にバリアフリーが委ねられており、特にバリアフリーを考えることなく建てられてきしまいました。一定水準を有したバリアフリーコーディネーターが建築に携わることで、建築士の意識を変え、向上させていくことで誰にとっても住みやすい社会の実現にもつなげていきたいと考えています。